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2:『シベールの日曜日』

久しぶりの、午前10時の映画祭です。
1962年公開、白黒作品。

インドシナ戦線からの帰還兵ピエールは記憶喪失で、
自分が誰なのかも判らず、空虚な日々を過ごしている。
病院で知り合ったマドレーヌは献身的に彼を支えるが、
ピエールは苦悶し続けていた。

駅で知り合った少女、フランソワーズは、
父親に捨てられ、修道院で暮らしている。

天涯孤独な二人は、やがて親子のような、恋人のような関係になっていく。

二人の奇妙な関係は、周囲の人間に受け入れられず、
クリスマスの夜、ピエールは変質者と誤解され、
警官に殺されてしまう。

本当に独りぼっちになってしまったフランソワーズの泣き顔で映画は終わる。

ピエールも、マドレーヌも、シベールも、誰も悪くないのに、
周囲の理解が得られず、悲しい結末を招いてしまうという、
いつ、どこでも起こりうるシチュエーション。

純粋に『愛』だったのに、心ない人達に踏みにじられ、終わってしまった人生。
切ないし、無情感しか残らない。
監督は、何を伝えたかったのでしょうか。

これはフランス映画だけど、ベトナムから帰還した米兵が、
やはりトラウマに囚われ、廃人同様になっている人がたくさん居ると聴いたことがあります。

戦争反対!


フランソワーズの本名はシベール(Cybele)。
最後の方で、「si belle (非常に美しい)と発音が同じだ」というシーンがあります。

人が名前を持つ意味は、誰かに認められること。
もう二度と彼女の名前を呼ぶ人がいないと案じさせるラストシーンが頭に焼き付いています。


★★★☆☆



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