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『闇の子供たち』

日曜日で、しかもサービスデイ。
小さい映画館は朝から大混雑でした。

「衝撃の話題作」だそうで、満席。補助椅子も出ていました。
ドキュメンタリーではないけど、かなりリアルです。
映画と原作は、結末がちょっと違って、それは解せないのだけど、
私的には、それはたいした問題ではなく、作品に描かれている世界を
現実のものとして直視できるかどうか、だと思いました。


感想。

『君のためなら千回でも』の感想でも書いたのだけど、
この作品もフィクションでありながら、ほぼドキュメンタリーに近いと思う。
現実に起こっていることは、映画に描かれているより、もっと厳しい。
予めそう思って観ても、目を覆いたくなる、吐き気がしそうなシーンが次々と。

テーマは、東南アジアにおける、児童買春と、臓器売買。
踏みにじられている、子どもたちの人権。
そこに関わっているのは、現地の人だけでなく、日本人や欧米人。
舞台はタイランドだけど、これは東南アジアの至る所で起こっている事。
一番の原因は、貧困。
買い手が無ければ、売り手も儲からない筈なのにね。
「知らなかった」じゃ済まないことだけど、知っててやってる人間の多さに驚く。

児童買春は、日本でも偶にニュースになったり、新聞に載ったりするけど、
それは氷山の一角。
あまり関心の無い人には、目にも留まらないほどの小さな記事かもしれない。
臓器売買は、もっと知られてないのではないかな。

移植医療が進み、海外で臓器移植を希望する人も多くなりました。
もし自分の身内とか、知り合いがその治療を受けなければ命が危ないとしたら…

せめて、正規のルート・法律に定められたルールに則って治療を受けて欲しい。

アメリカより東南アジアで受けた方が安いからと、安易に流されないで欲しい。

日本人の命を救うために、他の誰かの命が奪われるのだから。


映画の中でも、"こんなことが現実に起こっているのか"とか、
事実を目の当たりにしても、"これが現実とは、信じられない"とか、
そんな台詞が何度か出てきます。
でも、本当に、本当に、今、起こっている事です。
もし関心を持ってもらえたら、その目で見て、確かめて欲しい。




随分前のことですが、中年の歯科医と知り合いました。
そいつは、ボランティアで、東南アジアで歯科診療活動をしていました。
表向き、某NGOに属し、そういう活動もしていたのでしょう。
でも、夜の活動の方がお盛んだったようで、「活動写真」と称し見せられた写真は
水商売のオンナノコと映っているモノばかり。
それを、オンナである私達にも、嬉々として見せるわけです。
心の中で反吐を吐きつつ、その場は笑顔で切り抜けたものの、
次に発せられた言葉は、暫く意味が理解できませんでした。

『最近、少女買春が面白いんだよね』
『山岳民族なんかの村に行くの、楽しみなんだ』

何のジョークだろうと思いました。


それ以来、一切のコンタクトを絶ったのは、言うまでもなく。

その後、あまりの乱行に業を煮やしたお仲間からも見捨てられたらしく、
そのNGOの名簿からは外れている模様。


同じ日本人として、本当に腹立たしい。
人として恥ずかしい。

でも、こんなことは、今でも何処かで起こっていることだと思う。


この映画を観るにあたって、あまりに事実を知りすぎている私としては、
実は観たくないと思う気持ちの方が強かったのです。
観ていると、その子たちの顔に、知り合いの顔が重なって見えてしまいそうで。
私の知っている子達が、こんな目に遭わない様に。
今、行方の分からない子が、笑顔で暮らしているように。
そんなことを願いながら観ました。

小さな映画館で、満席だったけど、最後までシーンと静まり返っていました。
皆、固唾を呑んで、眉を顰め、胃痛と闘いながら観ていたのだろうと思う。
終わった後も、ざわつくことなく、粛々とスクリーンを後にしていました。
暫く立ち上がれず、呆然としていた女性も居たな。


公式HPは、こちら

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