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23:『プレシャス』

アリスが22本目でした。

今年のアカデミー賞で気になっていた作品、
最後はこの『プレシャス』。
近くの映画館はこの手の映画はお客が入らないと思っているのか、
まず上映はされません。
ショージ・クルーニー(マイレージ・マイライフ)はやるのに。
下らない邦画を延々と上映してないで、短期間でもいいから
上映してほしいものです。

ってことで、また高速ぶっとばして行ってきました。
レディスデイだけど、高速代が余分にかかるから、
お財布には優しくないです;;


precious:高貴な、大切な、素晴らしい、宝石、宝物…

素敵な名前を貰いながら、どん底の人生を歩んできた主人公。

父親にレイプされ、2度妊娠、そして出産。
護ってくれる筈の母親からも虐待され続けている。
学校はきちんと調査もせず、2度妊娠したからと言って退学処分にしてしまう。
民生委員も真実を見抜けず(見えていても深く追及しないのか)誰も救いの手を差し延べない。
友達も居ない。

そんな生活の中で、フリースクールのレイン先生に出会い、
読み書きを覚え、友達ができ、少しずつ光が見えてくる。

それと同時に、プレシャスの中で『夢』がだんだんと形を変えていく。
スキニーで白い肌、まっすぐな金髪、ゴージャスなスターになるのが夢だった筈が、
学校へ行きたい、もっと勉強したい。
子どもをきちんと育てたい、本を読んでやりたいそして人はみな平等なのだと教えてやりたいと思う。
離れて暮らしている長女(ダウン症)も引き取りたい。

そして、母親との決別。

負の連鎖を断ち切ることがまず第一歩だと、自分で考え、決めたのです。

母親は多分、自分もあまり愛されずに育ったのかもしれない。
学も無く、職にもつけず、男に頼って生きてきたから、
子どもが自分を超えていくのが不安だったのかも。

しかし自分の目の前で子どもがレイプされているのを止められない母親とは、なんて悲しいんだろう。
しかも、3歳!
3歳の子どもを犯す男って…

男も女も、正しい知識を持ち、自ら考える力を身につけなければ、
欲望だけに支配されてしまうのだな。
そして現実から目を背けてしまう。

プレシャスと母親は、そういう意味で両極端な道を進むわけですが、
何が明暗を分けるのか?
環境なのか、時代なのか、偶然なのか。

レイン先生が言い続けた。
やってみること、諦めないこと、続けること。

ソーシャルワーカー(マライア・キャリー)との出会いも彼女を変えた。

だけど、フリースクールも、福祉事務所も、彼女が自ら出向かなければ出会いもなかった。
ということは、退学にはなったけど、それまで学校に通えていたことが、彼女の心を育てていたのだろうな。

ハーレムには学校に行ってない子も居たから、行かせてもらえた(生活保護を受ける為とは言え)ことが彼女にとってはとてもラッキーなことでした。

HIVエイズのキャリアになってしまったことで、まだこの先不安はあるけど、
自分の力で生きていくことを始めたのだから、前向きに解決していくことと思います。

観ているのが辛い、胃が痛む作品でした。
全ての女の子が、平等に、人権を護られ、幸せになれますように。

マライア・キャリーやナースジョン(レニー・クラビッツ)は、
役者じゃないからなぁ…

絵的にはとても美しかったけど、キャラ設定が甘い気がしました。

しかし、マライアの黒髪、びっくりしたー!
誰だか分からなかった。


★★★★☆










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